cielo

好きなものをひとつひとつ。

紅白歌合戦考

この連休中は年末年始に録画した番組を見ていました。紅白は生放送も観ましたが、じっくり再視聴。私には知らない曲ばかりでも昨年1年間日本中で聴かれた音楽であろうことは間違いなく、どこかの誰かの心に刺さっていると思えば、これはこれでおつなものでもありましょう。


藤井風さん「満ちていく」は、仏教に通じるような歌詞。受け取ってまた手放していく流れと固執しない軽やかさに、聴いていてはっとしました。まさに森羅万象。その分、通りに出てきた男の子にマフラーを掛けてあげるシーンは余計だった気がする。その名の通り掴みどころが無さそうなイメージのアーティストさんだなぁ。


椎名林檎さんは、トークの際の過剰に丁寧な日本語があまり好きではないのですが(外国の方かも?)、今回の歌は紅白にぴったり。景気付けとも賑やかしとも楽しそうでおめでたい感じでした。


Bzさんは、スタジオでの2曲は疎い私でも知っている曲。敢えての選曲にプロだと感じました。印象的だったのはバックバンドの方の笑顔。キーボードの方、ドラムの方も本当に楽しそうでした。


選曲で話題になった方は、やはり引っかかりがあるのか表情が乏しい感じ。いつも明るい感じの方だからね。でも、芸能界に限らず仕事ってニーズがあって発生するもの。相手の要求が途中で変更になるなんてことはよくあることで、そういうことで一々落ち込んでたりしてたらやっていけないから。。。


今年はどんな音楽が流行るのでしょうか?

花束みたいな恋をした

を、見ました。


大学生から社会人に変わる頃。考え方とか価値観とか優先順位や時間の感覚が、それまでと大きく変わる「ように感じる」この時期。「好き」だけでは相手も自分の気持ちも守れないと、自分の無力さを知るこの季節。でも、さすがに時代は令和なので、「いちご白書をもう一度」「神田川」「22歳の別れ」的な重さ・暗さは無く、ポップに描かれていました。


面白かったのが、一つの出来事がそれぞれの視点で独白が入っている所。「そういうふうに考えてたからあんな表情してたのかー」と、答え合わせする感じで見ることができました。男女の考えの違いも見えて、「なるほどー」って感じました。


「好き」って気持ちだけで繋がってるって凄い。お互いへの責任とか仕事とか子どもとか、「しがらみ」とも「支え」ともなるバックボーン無しに、二人だけの気持ちで成り立ってるって、考えてみれば脆いこと。非効率で無駄な熱量で、やっぱり若いからできることですね、恋愛って。


かつて若かった頃、泣いたり怒ったり笑ったり忙しい季節が確かにあったことを、久々に思い出しました。

大学時代の友人に久しぶりに会った時の、お芋のモンブラン。

まさかの未来

三連休!のんびりできて嬉しい。


木曜日、りっぱな大根を頂く。夕飯におもちを揚げて大根おろしで食べようかと思っていると、娘がLINEで「お寿司食べたい」。それなら夕飯はお寿司にして、週末用におでんを作ることに。娘と2人で夕飯を食べ終わり、おでんの仕込みが終わった頃息子が帰宅。研究室で先輩が作ったビーフシチューを食べて来たとのこと。上機嫌でお寿司を食べながらお喋り。


大学が楽しくて、研究も楽しい。今までの苦労が全て報われてると…。


転校先に馴染めず担任ともウマが合わず…だった中学2年。夏休みあけの初日、玄関のドアに向かったままそのドアを開けれない息子の後ろ姿。暫くすると黙ってでていった息子。その後速攻学校に電話しました。

絶対今日は目を離さないでくれと言う私に、困惑気味の担任。それでも、必死に懇願しました。そうせずにいられなかった。

あの日(少なくとも表面上は)普通に帰って来た息子に、心底ホッとしましたっけ。この学年の時は本当に大変だった。私も独りでよく泣いていました。


あのときは、こんな未来が待ってるなんて思いもしなかった。とは言え、まだまだ22歳。これからもいろんな事があるはず。だからこそ、今この現状を素直に喜ぼうと思います。

元旦の朝。鴨?が初泳ぎ。